税金の豆知識

Q56 車を購入した時の会計処理は?

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車を購入した時の会計処理は?

あまり機会はないかもしれませんが、法人で車両を購入する場合の仕訳って・・悩まれませんか??
見た目、難しそうな見積書や注文書が届きますよね。こんな感じです。

1. 注文書の例示(消費税は一番下で加算・各項目は消費税抜きで表示)

車両を購入した時の会計処理は?

2. 費用分類&消費税区分

で・・これを見て、どうやって仕訳切りましょう?どこから手をつけたらよいかわかんないですね(笑)
でも、実はそんなに難しくありません。まず、右側はオプションの明細が書いているだけですので、仕訳に直接関係するのは左側だけになります。

そして、左側を大きく二つに区分します。本体等や付属品(合計A)とその他(合計B)の2つです((C)は消費税)。まず、(合計A)は「車両運搬具」(資産)で確定です。
そして、(合計B)をもう少し細かく分けます。①手数料的なものは「支払手数料」(費用)②税金、保険は「租税公課」や「保険料」(費用)③将来費用の前払分は長期前払費用(資産)となります。
費用区分と消費税をまとめると以下の通りとなります。

車両を購入した時の会計処理は?

※1 販売店から購入者への納入費用(例 ガソリンや人件費等)。原則、取得原価に含めることになっているため、ここでは「車両運搬具」で記載していますが、実質は、雑多なコストも含まれるので、「支払手数料」で計上している会社もあるようです。

※2 名前はリサイクルですが、これは、リサイクル料金の管理業務を行う財団法人に対する管理料のため、経費に計上可能です。

※3 取得に直接要した費用なので、「取得原価算入」も可。

※4 自動車解体等の際に生じるコストを、前もって購入時に支払うものです。役務の消費は将来なので、科目は「費用」ではなく、資産「長期前払費用」or「預託金」となります。売却又は廃車の時に損金に計上(廃車時に課税取引となります)

3. 仕訳例

では、上記をもとに仕訳をしてみます。前提は以下の通りとします。

・申込時に300,000円支払済、残はローン(クレジット)
・下取りはなし、ローンの1回目支払は318,000円(内利息18,000円)
・ローン取組手数料として、ローン契約時に240,000円支払

現金販売価格計 3,476,324
現金 申込金 300,000
納車時現金 0
差引ローン元金(①) 3,176,324
その他ローン手数料(②) 240,000
ローン会社支払総額(①+②) 3,416,324
借方 貸方
申込時 前渡金 300,000 現金 300,000
納車時 車両運搬具(課)
支払手数料(課)
租税公課(不)
保険料(非)
支払手数料(非)
長期前払費用(不)
仮払消費税
2,950,000
50,300
183,000
20,000
13,000
20,000
240,024
前渡金(不)
長期未払金(不)
300,000
3,176,324
ローン契約時 長期前払費用(非) 240,000 現金 240,000 ※1
分割払時 長期未払金
支払利息
300,000
18,000
現金 318,000
廃車時 雑損(課)
仮払消費税
18,518
1,482
長期前払費用 20,000 ※2

※1 ローン期間で費用償却
※2 固定資産除却損でもよいのですが、消費税課税取引になる点から、
   個人的には固定資産除却損よりも雑損処理の方がしっくりきます。

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