税金の豆知識
Q76 消費税中間申告って?
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1. 消費税中間申告制度って?
今回は、消費税の「納付」に関するお話です。
税金は、決算が終わった後に支払う!というイメージが強いかもしれませんが、一定の場合は、期中に「申告」「納付」をしなければならない場合があります。
ただし、これらは、あくまで年度末の消費税の前払いです。結果的に年度末の納税額が払った分より少なければ、差額は返してもらえます。
2. 消費税中間申告をしなければならない対象は?
前年の確定消費税額が48万円超の法人・個人事業主
(注意事項)
48万円は、国税だけで地方税は含みません。前年(前事業年度)の消費税の確定申告書で、「差引税額(9)」の欄が48万円を超えているかどうかで判断します。
3. 納税額はどうやって計算?
予定申告方式と仮決算方式の2つがあります。
(1)予定申告方式(前期の実績納付税額を基礎とする方法)
「前期に納めた消費税額」をもとに申告するという制度です。
税務署から、「金額が記載された中間申告書と納付書」が勝手に郵送されてきますので、そのまま支払が終われば終了です。法人税の中間申告(Q68参照)と同じですね。
実務的には、この方法で消費税を納める場合が圧倒的に多いです。
前期に納めた消費税の額によって、納付回数や1回ごとの納付額は異なります。
まとめると以下の通りとなります。
前期の 確定消費税額 |
回数 | 期限 | 3月決算の場合 | 1回あたりの 納付額(※3) |
---|---|---|---|---|
48万以下 | 不要(※1) | |||
48万円超~ 400万円以下 |
年1回 | 6か月経過後 2月以内 |
11月末 | 12分の6 |
400万円超~ 4,800万円以下 |
年3回 | 3か月経過後 2月以内 |
8月末 11月末 2月末 |
12分の3 |
4,800万円超 | 年11回 | 1カ月経過後 2月以内 (※2) |
6月~4月 | 12分の1 |
(※1)前期の確定消費税額が、48万円以下であっても、あらかじめ税務署に届け出をすることで、任意に中間申告・納付ができます。
(※2)納付期限に例外があります。
法人の場合は最初の1ヶ月分・個人事業者の場合は、最初の2か月納付期限の恩典が認められています。
法人(3月決算を例) | 個人事業者(12月) |
---|---|
最初の1か月分(6月納付分) ⇒7月末 |
最初の2か月分(3月~4月納付分) ⇒5月末日 |
(※3)前年確定消費税に対する割合です。
(2)仮決算方式(仮決算を行った数値で納付する方法)
申告期限等は「予定申告方式」と同じですが、中間申告期間で「仮決算」を行って納税額を計算する方法です。上記(1)で税務署から送られてきた「中間納付額」が多い場合に、この方法を選択するケースが多いです。
例えば、去年は黒字だったけど、今年上期は赤字でお金もない場合・・仮決算を行うことにより、納税額を少なくすることができます。
(納税額)
中間申告期間1決算年度とみなして、算出された消費税額
なお、仮決算で計算をした税額がマイナスになった場合、納税額はゼロにはなりますが、「還付」を受けることはできません。あくまで還付手続きは年度末に行います。
(3)予定申告方式と仮決算方式の比較
予定申告方式は、計算が楽ですが、仮決算方式は、通常の決算同様の手続きが必要なため、手間がかかります。法人税の中間申告(Q68)と同様ですので、メリットデメリットなどは、そちらもご参照ください。
4. 年11回の場合の留意事項
11回目の納付期限は、決算月の翌月となりますので、ちょっと注意が必要です。決算仕訳では、以下の仕訳を未払計上するのを忘れないように!
借方 | 貸方 | ||
---|---|---|---|
仮払消費税 | 最終期限納付予定分 | 未払消費税 | 最終期限納付予定分 |
決算で提出する「消費税確定申告書」では、すでに支払済10ヶ月分と、最終期限(11回目)納付予定分の合計11か月分を「中間納付税額」の欄に記載します。ここ間違えると、確定消費税の納付額を1か月余分に支払ってしまいますので、注意です。。
決算時点ではまだ支払っていないので、確定申告書に入れ忘れるケースがあったりするんですよね!!
5. 課税期間の短縮とは?
「届出書」を提出することで、課税期間つまり「消費税の計算期間」自体を短縮することができます(課税期間の短縮)。
この「課税期間の短縮制度」は、そもそも「中間申告制度」と制度が異なります。
課税期間を3か月毎、1か月毎などに短縮することができ、それぞれの課税期間ごとに、「消費税の還付」が可能となる点、中間申告と異なります。
例えば、大きな設備投資を行った場合に、課税期間を短縮することにより、還付の請求を早めに行うことが可能です。一方、「消費税確定申告」の提出回数は増えますので、手間はかかります。
(課税期間短縮事業者は、中間申告書を提出する必要はありません)。
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